もはや20年前かもしれません。
ある派遣会社Kが私に営業事務職を紹介してくれました。
しかも競争率が高い都心の。
当時の私は、
大手派遣会社からは、事務職経験が少ないとかExcelもWordも出来ないんだろうという評価を受けていて、営業事務を紹介してくれることってあり得なかったんです。
こんな、競争率の高そうな職を、よく私に紹介してくれたなー。
って、張り切って面談受けにいきました。
面談では、自分の職歴を説明するじゃないですか。
面談に出てこられた2人の社員の方も、すっごく頷きながら、前のめりになって聞いてくれて、すっごく前向きな感じがあって、
社員さん側から業務説明あるときも、やっぱりすっごく前のめりで教えてくれて、
(これはいい感じだなー)って思ってたんです。
で、一通り質疑終わろうとする最後のほうになって、
社員さん「通勤時間はどのくらいですか?」
と聞かれまして。
正直に、「朝は混雑を見越して、こちらまでは1時間半見ておいたほうがいいですね」
と答えたんです。
そしたら急に
「あ…」って社員のお二人とも前のめってたのが後ろに下がってしまって(椅子を後ろ引きました?ってぐらい)伸ばしてた姿勢も曲がってしまいました。
すかさず派遣会社Kの営業さんが、
「お家が遠い人ほど、遅延を見越して早くお家を出られますので、
かえって遅刻をされないんですよ」
とフォローしてくださいました。
…が、社員さんたちは、もはや目も合わせてくれなくなり、
就業にはつながらなかったです。
…今思えば、物流系の業務で終電時間を超えるような可能性を隠しておられたんだろうなーと想像しております。
---------------------
話がかわって、
去年のこと。
期間限定のお仕事で、お席が隣になった派遣さん。
通勤が少し遠そうだったので、聞いてみました。
「家遠いと、かえって早い電車に乗ろうとしませんか?」
隣席の派遣さん
「そうそう!この職場に来るまでに乗り換えが1回あって、
〇宿で乗り換えなんだけど、最初の電車が1分でも遅れたら、
次に〇宿駅で乗り換える予定だった電車に乗れないの。
しかもあの混む▼線でしょ。遅れたくないために3本くらい早めに出るよ。
だから私、始業の1時間前には会社に辿り着いてる」
自分がもしあの時雇用されてたら遅刻をしなかったかどうかは定かではありませんが、
派遣会社Kの営業さんが言う通り「家が遠いほど遅刻をしない方」がここにおられました。
あの時の営業さんのフォローは残念ながら先方に響かなかったけど、
絶対に遅刻をしない派遣さんはきっとたくさんおられます。
派遣会社Kは、リーマンショックの不況の時期に、
(私を低評価する)大手に吸収され、名前も残ってないので、
もう2度と仕事紹介を受けることはできません。残念です。
※職場とお家が近い人をどうこう言おうということではございません。
働くには近くに仕事がなくどこへ行くにも通勤が遠い郊外在住者の独り言です。
読んでくださって、ありがとうございます。