ブレス ユー が言えなくて。ランチ仲間をあきらめた話

  

ある派遣先での思い出話です。

 

私の隣には、外国人男性が座っていました。

 

春先だったからか、その男性、よくくしゃみをするんです。

 

はくしょっ(て英語でなんて言うの?)って男性がくしゃみしたとき、

 

ちょうど通りかかった日本人の社員さんが、『Bless you!』っておっしゃって、

 

男性は「Thank you」って返してました。

 

 

 

 

 

 

 

私(そっか、それが挨拶か…つ、つ、つ、次は自分も…なんか言わなきゃ、無口な人になってしまう!隣の外人男性から印象悪く思われたくない!

 

 

って、思って、(次は、自分が『Bless you』って言うぞ)って緊張しながら待ってたんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お隣の男性、すぐにまたくしゃみをしましたが。

 

 

 

 

 

外国人男性「はくしょっ…

はくしょっ…

はくしょっ…

はくしょっ…

はくしょっ…(連発)」

 

 

 

 

私(え!?Bless youは何回言うたらええの!?

 

って混乱しまして。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時には、他の社員が近く人いることもなく…

 

私も頭真っ白になって、カッチカチになったまま固まってしまって、何も言えず。

 

彼は孤独に鼻をかんでおられました。

 

チーン…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はほどなく別の派遣先へ。

 

派遣2人同時に雇用されて、2人とも同じ仕事をしました。

 

社員さん「お昼はそれぞれ自分のタイミングで行っていいわよ。

私たちの許可とか要らないし。あ、社食は11:30~14:00までだから。」

 

 

 

 

 

それぞれ自分のタイミングで…とはいえど、

なんとなく、相方さんと同じ時間に席を立つ…

のが就業初日から5日くらい続きました。

示し合わせたわけじゃないんですけどね。

 

 

 

2人とも社食(ほかに行くとこがない)を利用しました。

社食は4人掛けテーブルか、ずらっと長いカウンター席のどちらか2択。

同じタイミングで社食に来ちゃう私たちは、

4人掛けテーブルを使用しました。

 

 

 

 

でね、相方さん。

初日から。仕事中に社員から説明を受ける最中も、

無口な方でして。

相槌もないし、イエスもノーもないんです。

(『質問ありますか』と言われても無言の人)

そんなわけだから、

社食に来ても、

からしゃべりかけて、ネタをふるしかありませんでした。

私からなにかしゃべっては、空振り、しゃべっては空振りの繰り返し。

 

 

 

 

 

 

私「このお仕事の募集の際『ちょっとは英語できるのが望ましい』って、

求人掲載されてましたけど…私、実は英語はできなくて…」

 

相方さん「え?英語くらいもしゃべれないんですか?そんなんで、どうしてこの会社来ちゃったんですか!?」

 

私「そうなんですよね。じゃあ、あなたはやはり会話も平気なのですね?」

 

相方さん「ええ。そのくらいは。だって私、結婚してからしばらく主人の都合で海外におりましたし」

 

私「おお!そうでしたか!(てか、やっとこの人自分からネタふってきたわ)

それで、向こうでは日本みたいにスーパーでお買い物とかはなさるの?」

 

相方さん「……え、べつにふつーに…」

 

そう言って、黙ってご自身のスマホをいじりだしました。

 

私「いいですねー。私なんて、ついこの前『Bless You』が言えなくて。」

 

と、外人男性のくしゃみ連発事件を話したのです。

 

そしたら、

 

相方さん「え? それは別に。1回だけ『Bless You』って…」

 

と言って、またスマホへ…

 

 

 

 

 

 

 

 

私(そっか。相方さんはきっとよほど英語慣れしているのね。

英語慣れしちゃった人には、いまさら、Bless Youを言う勇気がなかった話とか、

その時の英語が思うようにしゃべれない小心者の私の心境も、

興味ないんだろうな…

 

で…、一緒のテーブルに座ってるけど、会話したいわけじゃないんだろうな)

 

 

 

 

 

 

 

まさかBless youのネタまで空振りしてしまって…

しょげたこともあり…

もうこちらからは一切話しかけないことにしました。

すると…

マジ無言でお昼休みが終わりました…

 

 

 

 

 

 

翌日のお昼も。

時間がかぶったので、また2人で4人掛けテーブルへ。

私が話しかけないと、やっぱり無言。

 

 

 

 

今日ももう、無言でいようかなって思ったけど、

午後からの仕事量が気になったので、つい話しかけちゃいました。

 

私「…午後からのぶん、事前に作戦たてたほうがいいかしら?」

 

相方さん「(スマホから目を離さず)……んー?」

 

 

 

 

 

相方さんは、ずっとスマホ見てます。

スマホで何見てるかって、どうやらラインです。

ずっと、ずーーーーっと、ライン上の会話に集中してて、

何度も何度も何度も、ラインで話かけられた人たちへは、

矢継ぎ早に返信を返していました。

 

 

 

 

 

私(…でも、私には、返事したくないんだね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日からは、わざと、

相方さんが社食から戻ってきたのを見てから、

私が席を立つようにかえました。完全一人飯へチェンジです。

 

 

 

 

 

 

一人飯ってなると、4人掛けテーブルは使えないんだよね…

となるとカウンター席しかないんだけど、

椅子高いし。それ低身長の私にはつらいし。

じつは高所恐怖症だから、窓際のカウンター席なんか怖いし。

つまんねーお昼を過ごした思い出です。

 

 

 

 

 

 

 

ところで…

仕事で英語を使うことは、1ミリもありませんでした。

しいて言えば、専用端末が英語表記なくらい。

相方さんは、英語を使うシーンはもちろんなく、

自ら日本語を発することもありませんでしたとさ。

 

 

 

 

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読んでくださって、ありがとうございます。

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