長文になるので、何回かに分けて書きます。
思い出話です。
前回は15年ほど前の知り合いのことを少しお話しましたが、
今回も同じ15年ほど前の出来事です。
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派遣(しかも派遣会社内)で、データ入力のお仕事に就きました。
雇用されたのは3人で、私nara-6joと、エドヨさん(仮名)、そしてビアンさん(仮名)。
※仮名は一切個人を特定できないこと、(あの人のことじゃないか)と連想もできないものを選んでおります。
エドヨさんはもと百貨店の美容部員でした。
接客業経験者なせいか、コミュニケーション能力/対人スキルが抜きんでていました。
誰とでも友達になれるし、慕われる人でした。
ビアンさん。
もとどこかの正社員。入力スピードと集中力がある。
退職後、フリーランスに完全移行する前に、この派遣のお仕事に疲れました。
フリーランスで何を……女優。
そして私。
ほぼ専業主婦。。
結婚前はいちおークリエイティブ職。
OL事務職経験は扶養枠内での派遣の仕事でちょこっとだけ。
そんな、3人でおおくりする
楽しいお仕事の日々…でもあったのです。
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3人ともそれぞれ違う経験をしてきているので、
どの経験談を聞くのも楽しかったです。
わきあいあい、仕事をしながら楽しくしゃべりすぎて、
社長から注意を受けてしまったこともありました。
3人の中で一番社会人経験が少ない私。
それでも、話題に入れないってことはありませんでした。
実は私、コスメフリーク。
当時は記憶力もあったので、
大手の百貨店の化粧品ならば、商品名どころか、内容量と価格まで暗記しておりました。
もちろん、その商品がどんな目的で作られているかまで知ってましたよ。
そんな私の愛読書は「皮膚科学」。
エドヨさん「アナタはなんでそんなことまで知ってるの?? なんでそこまでわかるの??」
って、大変驚いておられました。
エドヨさんは外資系化粧品会社の正社員で、百貨店での美容部員を10年以上勤めた人。
あの有名外資(仮にH社とします)の正社員だった人に知識を褒められた?私は大変喜びました。
これまでは、どんな場面においても自分の知識をひけらかさないようにしていました。(誰もついてこれないからね)
でも、エドヨさんになら何を言っても通じるのです。
エドヨさんと私、もはや知識を競って楽しんでいました。
ビアンさんも化粧品には関心があるかたで、いろいろと化粧品をお試しになってこられていたそうで、3人そろって一日中化粧品の話で持つくらいです。
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「うわー。よかったー。ほっとしたよ」
そう言ったのは、社内の派遣コーディネーターさんたちでした。
コーディネーターさんA「個室で3人こもって作業でしょ。知らない人同士急に集まって個室で… 『気が合わなくて仲悪くて雰囲気最悪になったらどうしよう』って、私たち心配してたのよ。」
コーディネーターさんB「そうよ。そしたらすっごく仲良くしてるから。『良かったねーーー』ってみんなで言ってたの。」
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…1か月が経ち。
ビアンさんはフリーランスのお仕事が入ったのでお辞めになられました。
業務量や納期(急がない)を考慮し、
私は派遣会社内の一般事務(電話とるとか、営業アシスタント)に異動しました。
データ入力は、
残ったエドヨさんと、新しく雇用した若い(第二新卒)派遣さんの二人になりました。
その頃にはもう、
私たちの担当コーディネータさんや営業さんだけでなく、
いろんな部署の人たちとも顔見知りになっていました。
ランチも会社内で働く複数の派遣スタッフさん/契約社員さんでぞろぞろと連れ立って外食したり。ワイワイガヤガヤしてました。
ビアンさんはいなくなってしまって残念だったけど、
残った私とエドヨさんはこの会社の人と友達になれた…
と、
思ったのは、私だけだったのかもですが。。。
続きます。