前回のお話はこちら。
ビアンさんが去り、私は別部署へ異動。
そのころは会社のメンバーのほとんどの顔と名前を把握していたし、
お昼も大勢でとるようになっていました。
お悩み相談をする人もあらわれました。
エドヨさんと同じ仕事をする若い派遣スタッフさんは、
ガチすぎる人生相談をされたそうで。
(なんで私が知ってるかって、エドヨさんが私にバラしちゃってたからですね。
…それで私は、エドヨさんは私を信頼しているのだと考えてました)
派遣コーディネーターさんも、営業さんにも、
エドヨさんに愚痴を聞いてもらう姿が見られました。
私は。
私も、エドヨさんに相談というか…
「私が、化粧品のH社の事務に派遣で入れることはあるのかな」
と、エドヨさんにぽろっと言ってしまいました。
するとエドヨさん。
「はあ!何言ってんの!? H社の本社の事務う?
ア ン タ な ん か が 入れるわけないでしょ。
H社の美容部員10年やってた私だって無理よ。
あそこはね! レベルが高いの!
アンタなんかが入りたいからって入れるわけないでしょ」
かなり興奮され怒鳴られました。でも、私は、エドヨさんはそのくらいH社を誇り思っておられるのだ、と考えました。
その頃ちょうど、
他社派遣会社にて、H社の派遣求人が出ていたのです。
ExcelWordはそれほど求められない、ただしお客様相談室業務。
私「お客様相談室って、接客経験豊富な人歓迎されるんじゃないの? エドヨさんは受けないの?」
って、聞いてみました。
エドヨさん「無理! あのねえ、H社はレベルが高いの!」
と迷うことなく却下されました。
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…私は、
H社のお客様相談室業務の求人を出していた派遣会社C社に登録しに行きました。
まさかお客様相談室業務に採用されずとも、他にも何か仕事があるのではないか?と考えたからです。
私「他にも求人があるのではないですか? H社は派遣を雇うのはお客様相談室業務以外でもあり得ますよね」
派遣会社C社「…ないとはいいませんが。レベルが高いですよ。ア ナ タ な ん かを無理やりH社に押し込んだからって、アナタが辛くて泣くだけですよ。PCスキルだって。ExcelのVlookUPできますか?H社は最低限VlookUPくらいは出来ないと。派遣先は教えてはくれませんよ。
………あ、どうします?? 弊社に派遣登録すること自体お止めになりますか???」
…エドヨさんは、百貨店コスメ業界経験者で。勤務経験ありで。
でも、エドヨさんが驚くくらい百貨店コスメ業界に詳しくても、私は働けないのかな……
知識の持ち腐れ。無駄な趣味?
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私が、アナタなんか…と言われることは、H社の件だけにとどまりませんでした。
会社のみなさん「エドヨさんとアナタは親友なんでしょ」と、認定されていましたが、
みなさんにとって、エドヨさんと私は同列ではありませんでした。
私は、エドヨさんより下、だったみたいです。
コスメの話。美容の話。
女性の多い職場だったので、会社のみなさんの前で話すことも多かったです。
でも、
同じ美容情報であっても、業界情報であっても、
エドヨさんが言えば、
会社のみなさん「そうなんですね! エドヨさん素敵。エドヨさんから指南受けたい!」
と色めきたち、
でも私が同じ情報を言っても
会社のみなさん「…ア ナ タ な ん かに聞いてない…」
と小声で言ってつまらなそうな顔をされ、一気に空気が悪くなるのでした。
私、何かそんなにアホなんですかね。
そんなに低レベルなんですかね。パア滲みでてましたか?
続きます。