前回のお話はこちら。
少し話を戻して、エドヨさんと私が初めて会った日のこと。
私は既婚者です…が、寿退社ではありません。
独身時代に努めた正社員の仕事は、本来のコミュ障+人間関係+男尊女卑当然の扱いにより、メンタルダウンして辞めました。
そんな私が、久々に扶養枠短期契約でなく、フルタイムの仕事に就くので、
初日は大変緊張していました。
初めて顔を合わせたときは、エドヨさんのほうも緊張しているのが見てとれました。
私は緊張すると、一言もしゃべれないタイプで、目も合わせることが出来ません。
しかし、エドヨさんは緊張していて不安だと、かえって喋ってしまうそうで、
そっぽを向いたままの私に、次から次へとしゃべりかけつづけました。
とにかく一方的にしゃべる喋る!
やれ自分は○○の出身だとか、
実家から通ってるだとか、通勤は何時間だとか、
この年齢で独身だから親戚やらがうるさいとか、
ここ数年で入院手術が必要な病気をしたとか…。
私(いや別に。そんなこと聞かされてもさー)
て、どうしていいかわからなくて、ずっと横を向いていました。
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昼休みについて。
派遣コーディネーターさん「お昼に行くときは、まず私たちに一言報告してからとってください。それからお二人同時にお昼にいって、お二人とも同じ店で食事して、同じ時間に帰ってきてください」
私「どうしてでしょうか」
派遣コーディネーターさん「…でないと、私たちが管理していることにならないから」
私とエドヨさん「!?」
私「お昼休みというのは自由時間ではありませんか」
派遣コーディネーターさん「でも、管理していることにならないからって(上司に)言われたから。一緒に行動してください」
…管理する時間の対象であるとするならば、それは有給対象であり時給が発生するのですが…?? …時給は払わないんだってさ。
私「じゃあ片方がお弁当持参してしまった場合はどうするんですか。もう一人は一人で外食しに行けないと…?」
派遣コーディネーターさん「でも…言われたから。」
「あ、お弁当は勤務場所になってる部屋の中では食べないでね。臭くなるから。」
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……今日からお昼も一緒に行動せよ…と言われても、お互い知らない人同士なのに。
しかもエドヨさんは喫煙者(先に一方的に聞かされてた)。
私はまったく吸わない人。
これだけで充分、お昼を一緒に行動するのは無茶なんですが。
エドヨさん「…仕方ないからさ。お昼ご飯の時は私も禁煙席に座るわ。 タバコは仕事の合間の小休憩の時に吸う…」
私「いやいや。無理することないですよ。せっかくの貴重な昼休みに吸えないなんてダメでしょう。私が喫煙席に座りますよ。禁煙席は食事しながら煙草は吸えない。でも、喫煙席ならタバコ吸いたい人は吸えるし、食事したい人は食事ができるんだから。」
※15年ほど前のお話ですので、喫煙が可能な食堂はありました。
いざ休み時間となって、
エドヨさんと外に出て、お互いにここがいいだろうと決めたのは、
某ファストフード店のベランダ席(喫煙可)でした。
食事中。
私が何喋っていいかわからなくて沈黙しているのに対し、
エドヨさんは次から次へと話をふってきます。
一方的に次々としゃべってきます。
そしてふと、
エドヨさん「…私ね、美容部員やってたんだ」
私「…え!ちょっと待って 今なんて!?」
エドヨさん「美容部員やってたの」
私「どこの!?」
エドヨさん「H社よ」
私「うわ!すごいじゃないですか! H社てことは百貨店で働いていたってことですよね!」
エドヨさん「そうよ。○○店勤務よ。」
私「あの!百貨店コスメの話だったら、私も出来ます!!好きなんで。」
…そうして、私とエドヨさんは落としどころをみつけました。
お互い、初対面で気まずいけれど、百貨店コスメの話なら途切れず会話できる!
2日ほど遅れて入ってきたのが、ビアンさんでした。
ビアンさんは、私とエドヨさんがコスメを主体に話しているのを聞いて、
うまく合わせてきてくれました。
エドヨさんに加えビアンさんも喫煙者。お昼は喫煙席を選ぶことが当たり前となりました。
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私たちが仕事にも慣れ、同じ仕事をするお互いに慣れ…てきたころ。
営業さん「あなたたち。親友なんでしょ?」
私「へ?」
営業さん「すごく仲いいんでしょ。とくにアナタとエドヨさんが親友なんだってね」
派遣コーディネーターさん「お昼もいつも一緒だもんねー」
…いったい。何言ってるんだろう。
私たちは別室にこもって作業しているから、社員さんが何を噂しているかはわからなかった。
でも、親友ってなに?
こっちが、どれだけ苦心して仲良くできるとっかかりを探したと思ってんの?
3人でお互いに仲良くすることを頑張って維持する努力をし続けている毎日があるから仲良く見えてるんだけど!?
全く違う者同士、お互い努力してんのよ。
それに、お昼がいつも一緒なのはアナタたちがそうしろって言ったからでしょっ!?
続きます。