前回のお話はこちら。
私が、アナタなんか…と言われるようになり始めてから数か月経ち。
エドヨさんからメールが。
彼女はご自身が遅刻しそうになると、なぜか私の携帯に連絡をよこす人でした。
だからいつものことだと携帯を開くと。
エドヨさん『大変。定期検査のために通院したら。病気が見つかった。』
彼女は卵巣嚢腫→入院手術のために、H社の美容部員を退職され、事務職に転向された人です。
経過観察のために通院したところ、何か問題があったようでした。
エドヨさんは、その日から入院し、会社に来なくなりました。
数日後のメール。
『入院しています。病院は○区の△△病院です。部屋は◇号室。
…ってアナタにここまでお知らせすべきかどうかわからないのだれど…
私たちいつの間にか友達扱いされていて、どうしたもんだか。』
私『わかりました。お知らせいただけてありがとう。お見舞い伺います』
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もちろん、社員さんたちにも知らされることとなりました。
すると、
社員さん1「ねー、nara-6joさん。エドヨさんの状態はどお?」
社員さん2「エドヨさんはどうなったの?」
他部署派遣さん1「社員さんが教えてくれないんだけど、エドヨさんはなんの病気ですか? グズグズ言わないで はっきり言いなさいよ(怒鳴!」
そもそも、
派遣スタッフであるエドヨさんの状況は、担当営業さんとコーディネータさんたちで確認しないといけないと思うんですけどね。
なかなかお見舞いに行こうとは、誰もされません。
(彼女にお悩み聞いてもらってたのはだぁれ?今こそ彼女の困ってること聞いてあげないの?)
なぜか私を間にはさもうという。。。
会社のみなさん「だって親友でしょ」
わけがわからない。
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じきに会社の全員に、彼女がガンだということが知れ渡ります。
そうすると今度は、
会社のみなさん「nara-6joさん、(親友があんなになって)かわいそう」
と言い出すようになりました。
アナタなんか…から、かわいそう。に変更ですか。
さらに日にちが経つと、また違う現象がおこりはじめました。
社員さん3「nara-6joさんちょっといい?(と呼び出され)
…あのね。私もね。身内にね。ガンでね。管だらけに…泣。
だから私ガンのこととか知ってるんです。」
他部署の派遣社員さん2「私知ってるんですけどぉ。
私のおじいちゃんが…最後は寝たきりでえー」
他部署の契約社員1「あのね。私知ってるんです。前職医療系だったからぁ。エドヨさんのはステージⅣなんですよ」
……だから!?
あまりに言われてイライラした私。
近頃でいうところの論破を……
……嘘です。
ちゃんと相手の立場にたって、寄り添うことをつとめたうえでの、『エドヨさんについて出来ることをしましょう』みたいな返答をしてました。当時ビジネスマナー習ってたもんでね。
私の返答聞いた人たち、なんて言ったと思う?
「叱咤激励、ありがとうございましたー!」
……アドバイスも答えも要らない、聞いて欲しかっただけなんだろうねー。
…気持ちを聞いて欲しいだけとかいうやつ。
でも、一方的すぎないですか?
誰も私に話しかけてこなくなりました。
…エドヨさんが亡くなるまで。
続きます。