呆れる思い 5

前回のお話はこちら。

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私とエドヨさんと同じ仕事をしていた、ビアンさん。

彼女がショーに出演するというので、観に行くお約束をしていました。

 

ショーが終わった後、エドヨさんのことをお話すると。

 

ビアンさん「私知ってました。こうなるってわかってました。」

 

私「…わかるんですか。」

 

ビアンさん「はい!見ればわかります。」

 

私「………ソウダッタンダ

 

ビアンさん「はい! 私、知ってます」

 

私「…ソレッテ、ドコヲミテワカルンデスカ」

 

ビアンさん「見れば私はすぐにわかるんです。エドヨさんは初めてお会いした時から『ガンだな』って思ってました」

 

 

そーですかー。知ってたんですかー。。。ダッタラオシエテアゲレバイイノニ

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ビアンさんの、他にも出演されるショーも観るお約束をしていたので、

数日後にまたお会い…しませんでした。

急遽、欠場されたのです。

 

 

 

ビアンさん「実は私、胃ガンが見つかったんですね。急遽地元の病院へもどり手術しました」

 

 

私「…そうでしたか。怖いですね。こんなに身近にたて続けに癌患者があらわれると…自分もかかるのではと不安になります」

 

 

…と、その返答がビアンさんの逆鱗に触れたようで。

 

 

ビアンさん「はあ!

私やエドヨさんは喫煙者だし。私やエドヨさんはずっと働いているのよ! 

私なんか芸能だからどれだけ睡眠不足の不規則だと思っているの?

アナタは喫煙してないでしょ。アナタ主婦で規則正しく暮らしてるでしょ。

ア ナ タ な ん か が、ガンに罹るわけないじゃない!」

 

 

 

 

 

はい、なんかすみません。。

すみませんでしたとは言いますが。

 

ガンて、規則正しい生活してれば罹らないんですか!? 

○○をしていたら罹って、しなければ罹らない。とかいうエビデンスは無いんですけどね。。

 

 

 

 

それにしても「アナタなんか」発言の連続。

誰にでもこれを言わせるなんて、よほど私、アホかKYが滲み出てるんですかね。

 

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本当は、

エドヨさんもショーを一緒に観に行かれるつもりだったのですが行けなくて。

だから、

お見舞いに行った際、ビアンさんのショーが良かったよと、伝えました。

 

 

エドヨさん、ちょっと病院内を散歩しようと言い、

4人相部屋の病室から、病院の庭へ私を誘いました。

 

 

 

エドヨさん「ビアンさんはご活躍良かったわね。

あのね。私知ってるの。同じ病室のみなさんがどういう事情で罹患されたのかは知らないけれど…」

「私はね。○○教の△△の職位にいるの。だからわかるの。

私が病気にかかったのは、運命なの。

私はね、前世とか両親とか、皆さんの苦を背負ってシぬことになっているのよ。」

 

 

 

私「……」

 

 

 

エドヨさん「私が、皆の苦難を引き受けてるの。だから私の周りの皆は、苦労せずに暮らせるのよ?」

 

 

 

私(そうやって、ご自身を納得させようとしてるのだろうなとは思うけど…)

 

 

 

代わりに試練を引き受けてくれなんて、誰が頼みました? 

少なくとも私は引き受けてくれなんて頼んでないんですけど。

 

 

エドヨさん「まぁこんなこと言っても、真実を知らないアナタなんかには…わからないでしょうね。」

 

 

 

 

ジャア、ヨテイドオリニビョウキニナッタノデスネ。ヨカッタネて言ったろか…言わないけど。

 

 

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…以後、私はエドヨさんにもビアンさんにも連絡をつけることはしませんでした。

エドヨさんが、朝の通勤電車に乗り込むのを見かけるまでは。

 

 

 

続きます。

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