数年前、産婦人科に通院したときのお話。
検診のために、妊婦さんに混ざって待合室におりました。
病院て混むんですね、そこは産婦人科のみなのですが、
次々と来院してきます。
で、めずらしく2人連れで入ってこられた方がいて、
片方が男性でしたので、なんとなく顔を上げてしまいました。
めずらしいなーと思って。
だって、息子さんが付き添ってこられたようなので。
お母さんは、お腹がだいぶ大きくなっていました。
その病院は、玄関でスリッパに履き替えるのですが、
スリッパなんて、とったら自然と床に置くじゃないですか。
その息子さん、何を思ったのか、
わざわざ頭上より高くかかげてから、手を放したのです。
ばちゃっって音がしたので、待合室のみんなが振り向いて、
一瞬シーンとなりました。
私(うわ! やなガキ。
なに、高校生かなんか? 高校生であってもよろしくないけど。
まー、おかーさんに付き添って来たのは偉いとは思うけどさー、
おかーさん、何か言ったほうがいいんじゃないの?)
っていらいらしました。体調悪かったもんで、許せません。ええ。
しかし…
その後の、2人の声が聞こえてきてるうちに…
私(違っ! あれ、旦那だ)
と、やっと気がつきましたとさ。
おばさんの私は、男性の年齢がわからなかったんさ。
…キコエマスカ オクサン …キコエマスカ……アナタノノウに…カタリ…カケテイマス………ダン…ナサ…ンヲ………シツケ…テ…
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