絶対ついて来ないウチの母と、「ママが来る」と喜ぶ近所の子

 

小学校の低学年ごろのお話。

 

大規模な公団の団地住まいでした。

夏のお祭りは子供の足でも歩けるところで2箇所ありました。

 

一箇所は、会場までの道のりが車道を渡ることもなく、子供だけでも安全とされてたようで、四つ上の姉と出かけることもありました。

たまには父も一緒。

母は…一度だけ来た。つまんなそうでした。

 

 

もう一箇所…については、

どーいうわけか、親が乗り気ではない。

何かの縄張り事情?

行っちゃいけないの?と聞けば「そんなことはない」という返事。

なぜか姉ももう一箇所の祭りには足が重かったです。

 

そんなお祭りに、近所の子ヤンちゃん(仮)から「一緒に行こう」と誘われました。

 

私は浴衣が着れる! 少額ながらお小遣いもらえる!

って喜びました。

 

ヤンちゃん「だって、ママが来るんだよ!」

 

私「え?ヤンちゃんのお母さん?」

 

ヤンちゃん「そーだよ。嬉しいよね。ママ、ママ」

 

と、上機嫌でした。

 

私「じゃーママと行っておいでよ…」

 

と、私が言うと、ヤンちゃんは急に怒り出し、

「だってママが、Nara-6joちゃんも一緒にいいよって言ったもん!」

 

私(いや、別に行かなくても…)

 

ヤンちゃん「ママが来るんだよ!ママが!ママが!来ィィよ!」

 

と、最後は腕掴まれて痛い思いをしました。

 

 

自宅に一度帰り、自分の母親に聞きました。

「お祭り一緒に行ってくれる」

 

母「えー行かない」

 

私「ヤンちゃんとヤンちゃんのママが行くって」

 

母「じゃあ行ってきて」

 

私「ヤンちゃんにはママがいるのに。私は一人でいくの」

 

母「行ってくればいいじゃない」

 

私「…じゃあお金頂戴。私、お姉ちゃんみたいにお小遣いもらってないもん。お金ないもん。」

 

そう言って、当時の金額で300円もらいました。

 

 

 

 

 

…浴衣は母が着せてくれました。

そしてヤンちゃんとヤンちゃんのママと合流。

 

 

私(男の人までいる…)

 

 

ヤンちゃん、ママどころかパパさんもご一緒でした。

 

 

 

 

浴衣を着ようというのは、ヤンちゃんと約束していたことでした。

 

しかし、

ヤンちゃんの浴衣、着丈が膝上…

 

私、足首丈。

 

歩幅が全然違います。

 

ヤンちゃん、私に向かって「遅い!」て何度も叫んでました。

 

 

お祭り会場では、

しばらくご両親とは別に、ヤンちゃんと2人で屋台を廻りました。

 

ヤンちゃん「りんご飴食べたい」

 

私「500円するじゃん。私、300円しかないから買えない」

 

ヤンちゃん「えー食べたい!」

 

私「だって、買えないもん!! ヤンちゃん持ってるの」

 

ヤンちゃん「持ってないけど、ママに言うもん。ねー食べようよ」

 

私「だから買えないの!お金持ってないの!」

 

ヤンちゃん、あれは、これは、と言い、

その額が全部500円…

当時500円のお菓子は高かったような。

 

 

 

そのうち、ヤンちゃんのご両親と合流。

 

ヤンちゃん「ねえママ!Nara-6joが何も買わない!」

 

私「だから持ってないの!ヤンちゃんだけ買ってよ」

 

 

そーこーするうち、

紙パックのジュース150円也を売ってる店でなぜか立ち止まることとなり…

 

私「あ。これなら買える」

ってお金を払おうとしたら、

 

ヤンちゃんのパパ「もう全部払ったから」

ヤンちゃん「パパが出してくれたから!」

 

私、驚いて「いいです!お金返します!」

 

もちろん、ヤンちゃんのパパは受け取りません。

 

私「じゃあこれ返すわ!」

って言ってヤンちゃんに突き出したものの、

結局飲まざるを得ず。。。

 

 

 

今とあっては、

こーいう時の正解リアクションは何か、わかりますが、

あの当時の、自分は、

(もーやめてよ!余計なことしないでよ、お母さんに怒られる!…怒られる!)

って、心の中で叫んでました。

 

 

ウチの母、

何か奢ってもらった、食べさせてもらったと報告すると、

母「ありがとうって言った!?」

って物凄い剣幕で詰め寄ってくるんです。

怖くて泣いて、家の中を逃げて壁に追い詰められたこと複数回。

 

だから絶対、

人の家でお菓子いただかないし、

何も貰わないように努めてる最中の出来事でした。

 

 

ありがとうもごちそうさまも言えず、

嗚咽しながらジュースを飲みました。

 

 

 

 

 

お祭りは翌日もありました。

ヤンちゃんはまた迎えに来てくれました…

 

ヤンちゃんが来てるけど、

扉を開ける前に、自分の母と押し問答になりました。

 

私「お祭りついてきて!」

 

母「勝手に行ってきて」

 

私「だって!一人で行ったらまた奢られる!!」

 

母「…お母さん行かないから。行ってきて」

 

私(ボロボロ泣きながら)「ヤンちゃんはママが来るのに、どうして私はお母さんが来ないの!?」

 

母「行ってきてよ」

 

私「一緒に来て!」

 

 

 

結局。

泣きながら扉を開けて、ヤンちゃんに行かないと伝えました。

 

ヤンちゃん「なんで。ママが来るんだよ!」

 

私「それ、ヤンちゃんのママでしょ。…私のお母さん…来ないもん!」

 

ヤンちゃん「一緒にいこ!ママがNara-6joもいいよって」

 

私「だって私のお母さん来ないもん。泣」

 

ヤンちゃんも泣き出して

「ママが一緒に来るから!ママが。ママ!」

 

私「だから、それはヤンちゃんのママでしょ…」

 

 

と、玄関で子供2人が大泣きしてるのに。

お母さんは出てきてくれませんでした。

 

 

 

 

私、もう知ってたんです。

奢られたらおごりかえす礼儀。お礼の挨拶。

でも、

子供の私には「ありがとうって言ったか」詰め寄るくせ、

母は一切、挨拶とかお礼とか出来ない人。

私が奢ってもらえても、母からヤンちゃん一家になにかフォローしてもらえ………

 

 

先日、

インフルエンサーが呟いてたけど、

 

イジメや嫌がらせのあった場合、

加害者よりも、救ってくれなかった人に怒りが向く。

 

と。

 

 

そうだろうなと思います。

 

私は、

自分のママママばかり言うヤンちゃんのことにも、

母のことにも、怒りがむきました。

 

 

 

 

 

※そんな昔のことよく覚えてるのね(呆)。

って言う人、いいんですよ、嫌なら読まないで。私のブログはお忘れになって。

 

 

なぜあんなに、

もう一箇所のお祭りが、我が家から敬遠されてたのかは、いまだわからないけど。

 

 

 

 

 

これは私個人がその時どう思ったか、ブログ主個人の心境をつづるブログです。

長い愚痴、読んでくださって、ありがとうございます。

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